2017-10

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野鳥撮影におけるカメラブレの軽減とフォーカシング精度の向上に関して

今日は、野鳥撮影にはつきものの悩みとも言える、「カメラブレの減少」と「ピント合わせの精度向上」に関して、少しでも同じ悩みをお持ちのかたがたのお役にたてれば・・・、と思いまして私の最近の試行錯誤の経過をご紹介させていただきます。

昨日のクロノビタキの写真は、20年前に製造されたマニュアルフォーカスの500mmレンズに、久しぶりに1.4倍のテレコンバーター(以下、省略してテレコンと書かせていただきます)を接続して撮影したものです。
シャッター速度は125分の一秒、絞りはF11(実質F16)、ISO感度の設定は1600。撮影した元画像から面積で約6分の1をトリミングで切り取っています。

マスターレンズにマッチしたテレコンは、うまくピントが合って、ブレずに撮影できれば十分に効果のあることは経験を通じて分かっていたものの、レンズの焦点距離が500mm位になってきますといろいろな原因によるカメラブレと、ピント併せの精度不足のためになかなか効果が上がらず、最近は実戦では殆ど使っていなかったのですが、このところの機材の改良でかなり実用になりそうな感じになって来たので、昨日はテストのつもりで使って見たのですが、期待通りの結果が得られたような気がしています。

野鳥の撮影をしておられる方々は皆さん同じではないかと思いますが、超望遠レンズで撮影する時にカメラのブレとピント合わせの精度の問題が気にならない方はいらっしゃらないと思います。

まず、ブレの問題ですが、
最近私の使っている撮影機材は、ある中堅カメラメーカーのデジタル一眼レフカメラと20年前に製造された500mmF5.6のマニュアルフォーカスレンズなのですが、比較的近距離の野鳥を撮影するにはこれで十分なのですが、ちょっと野鳥の距離が遠いと、撮影した画像をみると野鳥は画像のごく一部に小さく写っているだけ、と言うことになります。

これではトリミングをしても使い物にならないことが多いので、何とかもっと大きく写したいと思いますが、それにはもっと焦点距離の長いレンズが欲しくなりますが、焦点距離距離の長いレンズで良い物は当然のごとく大きく重く(当然、値段も高く)なりますので、貧乏隠居のMARUTには現実の選択肢とはなりにくいのです。

そこで、考えたのがカメラとレンズの間に装着して、画像の倍率を上げる「テレコン」の使用です。たとえば1.4倍のテレコンを使用すると、今まで500mmだったレンズの焦点距離が700mmになり、1.4倍大きな画像が撮影できます。でもテレコンの使用は、良いことばかりではなく、レンズのF値が一絞り分暗くなりますので、同じ条件ならシャッター速度を半分(露光時間を二倍)にしなければなりません。

今まで(500mmレンズを使用)でも、十分に速いシャッター速度で撮影できることは少なく、よほどの好条件の時以外はいつもカメラブレに気を使ってきました。
もちろん三脚が使用できる状況では三脚を使用するのですが、500mmレンズと言えばAPS-Cサイズのカメラでは750mm相当の画角、標準レンズの15倍の倍率になるので、ブレも15倍に拡大され、ほんの僅かのブレで画像がぼやけてしまいます。
シャッターを切るときカメラに振動を与えないように注意してやっても、カメラの内部では、シャッターを切った瞬間に、レンズからファインダーに進んでいる光をセンサーの方に行くように光の進路を切り替えるためにミラーが跳ね上がり、そのミラーの動きの反動でカメラ全体が僅かに振動するのですが、望遠レンズの倍率が15倍くらいになってくると、その僅かな振動が引き起こすカメラブレも無視できない量になります。

三脚と雲台がしっかりしているとそのカメラブレの影響はかなり小さいものに抑えられる、と言われています。
私の使っている三脚と雲台は、合わせた重量がほぼ3kgほどのものなのですが、現実にブレが無視できないと言うことは、まだ強度が十分ではないことになるのでしょうけれど、これ以上頑丈な三脚・雲台と言うと、ちょっとしたカメラが買えるほどの値段がしますし、重量も重たくなって運搬も手軽には出来なくなり、現実的ではなくなるので悩んでいたわけですが、最近、あるWEBSITEで、雲台が原因で発生するカメラブレが問題になることが結構ある、という記事を読みました。

それによると、ブレの発生メカニズムを分析してそれを考慮して設計製作された雲台は、小型軽量のものでも、一見同じような構造のかなり頑丈そうに見える雲台よりもブレの影響が小さく出来る可能性があるそうです。
また、カメラ(またはレンズ)と雲台の接続部にコルクやゴムのあるものでは、カメラ(またはレンズ)と三脚の接続が完全に剛でなく、僅かな弾力性が残っていて、その弾力性のために、ミラーの跳ね上がった時の反動で発生するカメラ(とレンズ)の振動が大きくなってしまう、と言うようなことが書いてありました。

それを読んで、自分の雲台をもう一度良く見たところ、自分の雲台はその悪い例に大変良く似ているように思えました。
ということで、その問題を解決した雲台を使用すれば、三脚は交換しなくとも、カメラのミラーショックによるブレを軽減することができる可能性のあることが分かり、調べてみたらそういう雲台を作っている専門メーカーがあり、値段もびっくるするほど高いものではなく、製品の重量は今使っているものとあまり変わらないので撮影現場での移動にも問題のないこともわかり、日本国内に住む友人に頼んで購入してもらったのが先日私の元に届きました。

次に、ピント合わせの精度の問題ですが、マニュアルでフォーカシングを行う時の精度は、「レンズのフォーカスリングの回転角度」と「カメラのフォーカシングスクリーンの作り」、「ファインダーの倍率」、などが大きな要素になると思います。

まず、「レンズのフォーカスリングの回転角度」というのは、カメラのピントをマニュアルで合わせるにはフォーカスリングを回転させてピントを合わせるわけですが、その時にフォーカスリングをちょっと廻しただけで大きくピントが移動するような構造のレンズでは、精密なピント合わせはできないということです。
この問題を解決するのはマニュアル操作でのピント合わせのやさしいレンズを選択するしかありませんが、私の現在使用しているレンズはマニュアル専用のレンズですので、マニュアルによるピント合わせについてはかなり良く出来ているレンズだと思います(AF用に作られたレンズには、フォーカスリングのつくりがお粗末で、マニュアルフォーカスで使用する時に正確なピント合わせは望めないものが少なくありません)。

次に、一眼レフカメラのファインダーのフォーカシングスクリーンですが、これは簡単に言えばスリガラスのような構造で、スリガラスの目を細かくして透明度を高くするほどファインダーを覗いた時に見える映像が透明感高くきれいに見えるので、オートフォーカス用のカメラ用にはそういうものが好まれるのですが、マニュアルフォーカス用にはある程度目の粗い、ザラッとしたもののほうがピントのズレが良く分かって良い、と言われています。
これに関しても、私の使用しているカメラのフォーカシングスクリーンは、マニュアルでのピント合わせのやさしさには定評があるようで、これに関しても簡単に出来る改善策はないようです。

最後の「ファインダー倍率」ですが、これは一眼レフカメラで超望遠撮影をしている人に共通する悩みのようです。フィルムカメラの時代の一眼レフカメラは24X36ミリの大きさ(フィルムひとコマの大きさ)の像がペンタプリズム経由でファインダースクリーンに映ったものを見ていたのですが、デジタルカメラの時代になってフイルムの代わりに使われるセンサーの面積が、フィルムの約約43%(APS-Cと呼ばれるセンサーサイズの場合)になりましたので、ファインダーの仕組みが変わらないとすると、デジタル一眼レフのファインダーはフィルム時代の一眼レフの43%の面積しか見えません。
同じ範囲の映像を43%の面積でみたのでは、100%の面積と同じ精度でのフォーカシングが出来ないことは言うまでもありません。
もちろん、デジタル一眼レフのメーカーはそんな事は百も承知で、その倍率を少しでも高くする努力はして来ましたが、コストとの兼ね合いがあり、(超望遠レンズに関して)フィルム時代の一眼レフと同等の能力のファインダーを装備したデジタル一眼レフは、(一部の高級デジタル一眼レフを除いては)存在しないということです。

そこで、デジタル一眼レフメーカー各社から、自社のデジタル一眼レフのファインダーから見える像を少しでも大きく見られるよう、と、拡大機能の付いたアイピース(カメラの接眼部に取り付けて使うアクセサリ)が発売されています。
私も以前からそれを使用してきておりますが、確かに効果はあるのですが、その倍率は約1.2倍で、まだ不十分です(昔のフィルム用のデジタル一眼レフにも、まだまだ追いついていません)。

そんなことで、ファインダーの倍率には常に不満があって、現実に私のカメラでは500mmまでのレンズでのピント合わせが精一杯で、例えば1.4倍のテレコンをつけて700mmF8のレンズとして使用した時に、ピント合わせの精度が追いつかず、テレコンのメリットがなかなか発揮できなかったのですが、最近ネットオークションで「各社デジタル一眼レフ用拡大アイピース1.36倍」と言うものが出品されているのをしばしば見かけるようになりました。

しかし、それがどんな製品なのか、果たして本当に効果があるのだろうか、まるっきりのインチキ商品では無いだろうか、等々、初めのうちは半信半疑だったのですが、オークションでの購入者の評価がだんだんたまって来たのを見ると、悪い評価をした購入者は殆どいなくて、大多数の購入者が良い評価をしていたので、購入を考え始めました。
でも、商品そのものについて「大変良い商品だった」と褒めている人はそれほど多くはなかったので、なかなか踏み切れなかったのですが、ある日ネットで検索していたら、この「拡大アイピースはいいぞ」と書いている人がいて、そのページを確認したら、筆者はなんとプロのカメラマンでした。
それに勇気づけられて、この「拡大アイピース」も雲台と一緒に購入してもらったのが、同便で届きまして、それ以来雲台とアイピースのテストをして参りました。

結論は「どちらも二重丸」でした。
雲台のほうは、さすがに専門メーカーらしく、軽く締めただけでカッチリと止まり、緩めると固定力がスムーズに変化してとても使い勝手が良く、しかもミラーの振動に由来するカメラブレは相当軽減され、今までの限界シャッタ-速度の半分(と言うか、露光時間にすると二倍)あるいはそれ以下の遅いシャッター速度でも、実用上無視できる程度のブレで撮影が出来るようになった感じです。

拡大アイピースのほうも、今までの拡大アイピースよりかなり大きく見え、ピント合わせの方も明らかにやさしく正確にできるようになり、作りの方もなかなかシッカリしていました(説明書が全然分かりやすくなかったのはご愛嬌ですが)。

と言うわけで、今日新しい雲台と拡大アイピースを購入以来初めて1.4倍テレコン+500mmの組み合わせで野鳥の撮影現場に出かけたのですが、今まで500mmにテレコンは殆ど実用にならないと考えてきた考えを改める結果になりました。

ご参考までに、関係リンクを貼っておきます。

TENPAの1.36×アイピースは見やすいぞ!
「中国ではなくてアメリカの会社みたい」とありますが、シッカリ中国製です。
商品の詳細をお知りになりたい方は、ヤフオクでTENPAで検索してみてください。


高精度自由雲台の梅本製作所


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"クン・マルッ"は、タイ人の友達がつけてくれたタイ名前です。チェンマイで質素に隠居生活をしています。タイ生活の色々を出来るだけ写真入りで綴って行きたいと思います。色々な話題がありますので、検索してみて下さいね。

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