2017-06

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超望遠撮影におけるカメラのブレについて

私は最近、パナソニックのDMC-G1というカメラに、1.4倍テレ
コンバーターをつけた古い400mmレンズをつけ野鳥をしています。
四年まえに、15倍ズームレンズのついたデジカメを購入して
野鳥撮影を始めたのですが、その当時とは比較にならないくらい遠距離から
かなり鮮明な野鳥の写真が撮れる様になりましたが、その間の歴史は殆ど
ブレとの戦いでした。

最終的に使用する画像の画角が600ミリ相当、位まででしたら
カメラの手ブレ補正は結構役に立って、ある程度のシャッター速度が
使える限り、ブレの問題はそれほどシビアーではありませんでしたが、
最近のように、560mmのレンズ(400mmx1.4)を
フォーサーズサイズのセンサーの付いたカメラに取り付けて撮影し、
その画像の、例えば16分の一を切り取って(トリミングして)
使用するとするとしたら、その画像の画角は35ミリカメラの4480mm
の画角に相当するわけで、ごくごく僅かなカメラの揺れが具体的なボケと
なって現れます。

別の見方をすると、野鳥の羽を鮮明に描写しようとすると少なくとも
0.5mmくらいは分離して見えないと、鮮明な写真には見えないだろう
というくらいのことは何方でも分っていただけると思いますが、
仮に20m先の野鳥の羽を鮮明に写そうとして、0.5ミリは、
視角の差にすると何度くらいだと思われますか?

半径20mの円の円周の長さは20mx2xパイ(円周率)ですから
125.66m(=125,666mm)です。
円周全部が360度に相当しますので0.5mmは
0.5X360÷125,666=0.001432368度
(=0.086分)
つまり、一度の100分の1.4、と言うことになります。

ということは、撮影の際に色々な原因で発生するのカメラの向きの
変化はシャッターが開いている間に、一度の100分の1.4以上に
なってはいけないと言うことです。この数字がどんな数字なのか
想像するのもなかなか容易ではないのですが、とにかくそう簡単には
達成出来そうに無い目標のような感じがします。

現在、私の使っているカメラ(パナソニックDMCーG1)は、
電子ビューファインダーを装備していて、正確なピント合わせのために
目標を5倍~10倍に拡大してリアルタイムに見ることが出来るのですが
その状況でカメラの色々な部分、三脚のあちこちを押したり叩いたり
してやると、カメラのファインダーの像がひどく揺れるのが見えます。
つめの先でカメラの横などをごく軽く、コツコツと叩いてやるだけでも
ファインダー内の画像がかなり揺れるのが確認できます。

これは、普通の一眼レフを使っている間は実感できなかったことですが、
なるほど、こんなに揺れている、ということは、超望遠撮影で今まで
なかなか鮮明な写真が撮れなかったのはこれだったんだ、と永年の疑問が
解けました。

普通の一眼レフカメラでは、シャッターを切るまでファインダーの方に
行っていた光を撮影の瞬間だけ、撮像センサーの方に行かせるために
瞬間的に動くミラーがありますが、超望遠撮影の際はこのミラーの動きから
発生する振動が撮影画像をブレさせますので、撮影の寸前にあらかじめ
ミラーを移動させておいてからシャッターを切る「ミラーアップ撮影」
という技法を使うことが多いのですが、私の今のカメラにはミラーは
ありませんのでミラーのショックに由来するブレは無いのですが、
その代わりにシャッター自体から発生する振動がかなりのブレを
発生しています。でも、このカメラでは、その振動に対抗する手段は
用意してくれていません。

普通の一眼レフではシャッターは常時閉まっていて、シャッターを
切った瞬間、先幕が開き始めるのですが、このカメラでは撮像センサー上の
画像をファインダー用としても利用しているために、シャッターは
常時開いていますので、撮影のために(露光のために)シャッターを
開ける以前に、一度シャッターを閉じてやる、という余分な動きが必要で
その動きがかなりの振動を発生していることが分りました。

それに気づくまで、かなり回り道があったのですが、色々な実験から
そのことが分って以来、その振動の撮影画像に及ぼす影響を最小限に
抑えるために、色々と工夫をしてみました。
言い換えると、カメラBODYに瞬間的な力が加わった時のカメラの
BODYの変位量を出来るだけ小さくすることと、いったんカメラが
力を受けて振動を開始した時に、その振動を出来る早く収束させること
の二点を目標に、その対策を考えては試行錯誤を繰り返してまいりました。

経過はかなり紆余曲折がありましたので結論だけ書きますと、
レンズとカメラの接続部の強化、つまりレンズのマウント部分、
テレコンバーターのマウント部分(二箇所・・・マスターレンズ側と
カメラ側)、マウントアダプターも二箇所、それにカメラのマウント部分、
計六箇所の強度を調べてみると問題のありそうな箇所(複数)が
見つかりました。

他にも、レンズによっては三脚座の強度が充分ではないものがあることや、
雲台の構造や材質によってかなりブレの影響度が違うことが分りましたし、
三脚も必ずしも脚の太さや強度だけではなくて、構造によっても
ブレの影響がかなり違うことも確認できました。

そんなことを繰り返しながら、より剛性の高いパーツを入手できるものは
購入して交換し、使い方で何とかなりそうなことは使い方を工夫し、
とにかくカメラから発生する振動の影響を最小限に抑える工夫を繰り返して
最近漸く「ファインダーから見える画像とほぼ同じレベルの画質の写真」が
現実の写真として撮影できるようになりましたが、気がついてみたら
カメラの購入から半年が過ぎていました。

単純なブレであれば、写真を見ればすぐに気づくような形でブレが
見えるのですが、画角が狭くなればなるほど(望遠の度合いが高くなるほど)
色々な原因のブレが複合的に写真の画質を悪化させますので、
ご自分の写真の画質の良くない原因がブレにあることに気づかれないまま、
カメラやレンズに批判的なコメントをBLOGやWEBサイトで書いて
おられる(自称)ベテランの方をしばしばお見受けします。

私も、今のカメラを購入していなかったら、ブレがこれほど深刻な
悪さをするとはなかなか信じられなかったことでしょうけれど、
お蔭様で原因に気づかせていただいて、できるだけの対策をした結果、
同じレンズを使いながらも、従来よりも一ランク上の画質の写真を
安定して撮影できるようになりました。

同じ疑問や悩みを持っておられる鳥撮り仲間の参考になれば、と思って
記事にさせていただきました。





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コメント

Re:超望遠撮影におけるカメラのブレについて(02/21)

本当におっしゃる通りだと思います。
ブレをどう抑えるか。思考錯誤しています。
レリーズを使えば、一般的にはブレには強くなるはずですが、細かい振動には余り役立たないようです。
レリーズを使うより、カメラをしっかり持って指でシャッターを押すほうがシャープな写真が撮れる場合もあります。恐らく、ブレの振動数が、カメラをしっかり持って指で押すほうがレリーズを使った場合より低いためかもしれません。野鳥写真は、ブレとの戦いですね^^

Re[1]:超望遠撮影におけるカメラのブレについて(02/21)

鳥天。さん、こんにちは。
G1はとても良いカメラなんですけど、シャッターの振動だけが頭痛の種です。
☆仰るように、体の揺れとシャッターから来る振動は周期(振動数)が違うので、始めのうちは、ある程度の速さのシャッターが切れる時は手でシャッターを切った方が成績が良かったです。しかし、ある程度システムの剛性アップが出来てからは、すべてのシャッター速度でシャッターリモコンを使ったほうが成績がよくなりました。でも実戦では手でシャッターを切らないとチャンスを逃がすことが多いので、殆ど(よほどスローなシャッターを切る時以外は)手でシャッターを切っていますが、ほぼ許容範囲に収まっているようです。ご参考までに・・・。



>本当におっしゃる通りだと思います。
>ブレをどう抑えるか。思考錯誤しています。
>レリーズを使えば、一般的にはブレには強くなるはずですが、細かい振動には余り役立たないようです。
>レリーズを使うより、カメラをしっかり持って指でシャッターを押すほうがシャープな写真が撮れる場合もあります。恐らく、ブレの振動数が、カメラをしっかり持って指で押すほうがレリーズを使った場合より低いためかもしれません。野鳥写真は、ブレとの戦いですね^^
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"クン・マルッ"は、タイ人の友達がつけてくれたタイ名前です。チェンマイで質素に隠居生活をしています。タイ生活の色々を出来るだけ写真入りで綴って行きたいと思います。色々な話題がありますので、検索してみて下さいね。

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