2017-10

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野鳥撮影のための新機材導入について・・・その3

その2 から続きます

ということで、このカメラで期待したような鮮明な画像がなかなか
得られなかった原因については、

1. 最初は、カメラ本体のシャッターボタンを押してシャッターを
切っていたが、それでは低速シャッターはもちろん、かなり速目の
シャッター速度でさえ、かなりの頻度でブレが発生することがわかって、
シャッターリモコンを使用するようにしたら大幅に改善できた。
(従来の一眼レフでは、雲台を自由にして手持ちに近い感じで連写しても、
まあまあの歩留まりでブレない写真が撮れたのですが、なぜか今度の
カメラではその手があまり通用しません)

2. 今まで使用してきたレンズの性能は、今まで使用してきた
APS-Cサイズのカメラにおいてほぼ限界に達していたと思われ、
フォーサーズサイズのイメージセンサーの解像力をフルに活かすには
(従来のAPS-C機よりも、焦点面における単位面積あたりの
画素の数が約30%多い)やや力不足なのかもしれません(使用に問題は
ありませんが)。

3. マイクロフォーサーズ機ではミラーの振動によるブレは
なくなったとはいえ、超望遠撮影においてはシャッターの振動による
ブレが残っている可能性は否定できていません。
(この検証にあたっては、現状よりももう少し解像力の高いレンズが
必要と考えています)

4. 今回のカメラの画質に関しては、従来より使用してきた
APS-Cサイズの一眼レフにやや分がある(これは主として
イメージセンサーのサイズの違いに由来していると思われます)。

と言うようなことだろうと思いますが、
焦点距離の非常に長いレンズを使用した現実の撮影においては、
上記四項以外にも三脚や雲台の剛性不足によるブレ、床の揺れ、
大気の揺らぎ(この二点は、撮影した画像にかなりの悪影響を与えている
ことがしばしばあることが分かりました)など、色々な原因が複雑に
絡み合って、結果として画質の低下に現れるので、鮮明な写真が
撮れなかったときの原因はそれほど単純ではないことが多く、その究明は
なかなか容易ではないことがよく分かりました。

では、このあたりでこれまでの話を総括させていただきますと、
EVF方式による、明るく大きくみえて、しかも高精度のまま拡大視が
出来るファインダーの採用に加えて、ミラーの跳ね上がりによる振動が
ないこと、この二点で、今回のようなミラーレスのEVF機が、
私たち野鳥撮影者の大変強力な武器になることは間違いないと思います。

今回は、色々な原因が複雑に絡み合ってなかなか期待していたような
画質の写真が撮影できなくて、このカメラを本気でメインに使うことに
対してなかなか結論が出せませんでしたが、原因がほぼ解明できてみれば、
あとはファインダーの良さとミラーのショックの無いメリットに対して、
少々使い勝手が悪い(速写性に劣る)ことのどちらを重視するかと
言う問題になりますが、このカメラを使うようになって以来、
ブレボケ写真の生成率が大幅に低下している現実を目にすれば
選択の余地はないようです。

理想的な条件で撮影出来た時は、画質においてレンズの性能の限界が
表に出てくることがありますが、そういう状況は滅多にありませんので、
より高性能のレンズの導入は長期的な課題として、当分の間は
現状のラインナップで腕を磨きながら野鳥を追いかけて行こうと思います。

ただ、今回のミラーレスのEVF機は良いところばかりではなく、
結構弱点もあり、ユーザーの用途によっては、弱点の方が重大な問題に
なってしまうと言うケースもあると思いますので、
最後に、その長所、弱点について、私の気づいた点を少し書いておきます。

他の長所  ファインダーの明るさについてですが、電子的に自動的に
ファインダーの明るさを調節してくれているので、F値の大きい(つまり
あまり明るくない)レンズを使用してもファインダーが暗くならないので、
ピント合わせが難しくならない。
また、撮影後の画像の明るさが撮影前にある程度見当が付く、つまり
逆光などで露出補正をかけると、それにしたがってファインダーの見え方が
変化するので、撮影する以前にどのくらい露出補正が必要か、と言うことが
ファインダーを見ながら判断できる・・・・これは光学ファインダーでは
絶対にまねの出来ない大変有難い新機能です。
また、同じ理由から、カメラの設定を一時的に変えた後など、それを
戻し忘れて、思いもかけない大幅な露出不足(もちろんオーバーも)を
やってしまうことがありますが、そう云う事故に未然に気づかせてくれます。

弱点 1. 夜景などで視野が暗くなると自動的に明るさを明るく補正して
表示してくれるが、その補正量が増えると、ノイズが増えて見苦しくなる
と同時に、表示のタイムラグがどんどんひどくなり、ついにはカメラの
向きを変えると画像が尾を引くようになります。
まあ、これは光学ファインダーでは見えないような暗い画像でも
増幅によって見えるようになっているわけですから、あまり文句を
言うべきことではないのかもしれません。
少なくとも野鳥の撮影においては、あまり大きな問題にはならないのでは
ないかと思います。

弱点 2. 連写中にファインダーが使えなくなること。
撮影用のイメージセンサーをファインダーにも利用しているので、
連写中にファインダーが使えない(撮影済みの画像が次々と再生表示
される)のは仕方の無いことなのかもしれませんが、ユーザーとしては
それは大変困ります。
連写をやめれば短時間(一秒以内)にファインダーの機能は回復する
のですが、それでは次の撮影にはもう手遅れ、というケースが多いので、
この点は、何とか早めに解決されることを切に望みたいと思います。

弱点 3. ノイズがやや多く感じられること。
もう少し設定をいじって色々と試してみないと断定的な事はまだ
云えないところですが、高感度ノイズの方は、今までのAPS-C機と
比べて少し多め(EV一段分くらい?)のような感じがします。

1画素あたりの受光面積がかなり小さくなっているので、ノイズが
ある程度多いのはやむを得ないこととなのかもしれません。
ただ、ISO感度を上げていっても、ノイズリダクションを上げなければ
解像力の方はISO400くらいまでは、あまり低下しない感じ
ですので400は充分に使えますし、800もちょっと我慢すれば
何とか使えそうです。
1600はよほどターゲットが近い時くらいしか実用は難しい感じが
します。
(ノイズリダクションの設定を上げると、ノイズ感はかなり改善されるの
ですが、その代償として、細部の解像力がかなり犠牲になりますので、
解像力を失うよりはノイズのほうがマシだということで、設定は、
今のところですが、ノイズリダクションを最低のー2に、シャープネスを
+1 または+2あたりにセットして使っております)


弱点 4. これは、このカメラの弱点と云っては申し訳ないのですが、
私のように本来このカメラ用に作られたのではないレンズを使用した場合、
それも、超望遠レンズを装着した場合、ブレを防止するためには
シャッターリモコンを利用しなければなりません(手でシャッターボタンを
押すとひどくブレが出てしまうのです)が、その場合、レンズの絞りを
開放にした状態で被写体にピントを合わせたら、つぎに希望の絞り値まで
レンズの絞りリングを廻して絞りをセットし、そしてリモコンを握ってから
シャッターボタンを押す、という手順になり、普通のデジタル一眼レフを
使用した場合の手順の、ピントを合わせたら即シャッターボタンを押す、
という動作に比べて、一呼吸以上遅れるという問題があります。
慣熟によってどこまでこの問題を克服できるかが今後の課題です。


(完)


*おまけの話 1. シャッターリモコン(ワイヤレスではありません)ですが、
この機種用のシャッターリモコンは市価が6000円以上もすることが
分かって、ちょっと待てよと、代替品を探すことにしたら、
この機種用のものよりも一つ旧型のシャッターリモコンが問題なく使えて、
そちらの方が値段ははるかに安いことが分かって、それをネット上で
探してみたのですが、どこのお店にも一切在庫は見つかりません。
私と同じことを考える人がたくさんいて、市場の在庫は売切れてしまった
のでしょうね。
仕方がないのでオークションに出てくるのを待っていましたら、
まもなく2-3件出品がありましたが、どれも結構な値段で、
半年くらい前までは新品が2000円以下で買えたものが、中古品でも
3000円以上で落札されて行くのです。
でも、他に方法が無いので中古品を3100円ほどで落札したものを
現在使用しています。
この話はまだ続きがありまして、じつはその一週間ほど後、
エツミというカメラアクセサリーの会社から、各社のカメラ用の
シャッターリモコンが2000円ほどの値段で発売になり、
その後は私の購入した製品もオークションで2000円以下で
取引されるようになっています(惜しかった!)。

*おまけの話2. 三脚や雲台の剛性不足によるブレは大変深刻で、
私も色々な三脚や雲台を試してきて、その違いに驚きました。
現在使用しているのは、こちら(タイ国チェンマイ)の地元大手の
写真用品店で購入した、アルミ製で重量2.6kg、三本継ぎ、
一番太い足は32ミリ径の中国製(・・つまり国際的に有名な製品の
コピーです)の三脚に、プロ用自由雲台で知られる「ウメモト」の
一番大型の自由雲台をセットして使用しております。
ウメモトの自由雲台は、見かけはそれほどゴツイ物ではありませんが、
カメラレンズをセットしたときの剛性は大したもので、
見かけだけは見るからに丈夫そうな国産某メーカーの雲台とは
雲泥の差でした。
ちなみに、三脚と同じブランド(つまり中国製)の自由雲台も
購入しましたが、こちらの方はまったく見掛け倒しで、完全な捨て金に
なってしまいました。


*おまけの話3. 同じシーンをこの300mmレンズ(ペンッタックス
A☆300mmF4)と従来の500mmレンズで撮影して、
300mmレンズで撮影した画像を500mmレンズの画像と同じ
大きさにまで拡大して比較してみたら、細部の解像に関しては、
300mmレンズで撮影した画像は、500mmレンズの画像に
かなり近いところまで迫ります。
もちろん、300mmレンズで撮影した方は、拡大率がひどく高く
なりますので鮮明度ではかなり劣りますが、もしセンサーの画素数が
もっと多ければあるいは勝負になるのでは・・・・と感じさせるものが
あります。






































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コメント

Re:野鳥撮影のための新機材導入について・・・その3(09/17)

G1は、色合いがイマイチのようです。ネイチャーモードは使えません。アカショウビンがピンク色になってしまいました。

私の場合、絞りは固定で、ピントを合わせてシャッターを切ることができるので、特に問題はありません。
G1+500mmでも、1000mm相当になるので、しっかりとした三脚とレリーズは必需品ですね^^

GH1になると、ノイズもかなり低減されているようです。

Re[1]:野鳥撮影のための新機材導入について・・・その3(09/17)

鳥天。さん、こんにちは。
>G1は、色合いがイマイチ・・・・
☆ 私は、フィルムモードはスタンダードで、NRを-2、シャープネスを+2、コントラストを+1で、WBは昼光にセットして撮影していますが、色合いに特に問題は感じていませんよ。G1を使うようになってピンを外す事はずいぶん少なくなりましたね。これは大変ありがたいことです。
ただ、解像力の限界ぎりぎりまでトリミング(画角で云うと2000ミリ以上に相当)をすることが多いので、ピント、ブレ、ノイズ、すべてが厳しいです。シャープネスやノイズに関しては、RAWで同時に保存した画像を現像した方が良い結果が得られているようです。

-----

綺麗に写るようになったかも?

フォト蔵で見たのですが、わずかな違いかもしれませんが、クリアで綺麗に写っているように感じます。オリジナルではそうでもないですか?

Re:綺麗に写るようになったかも?(09/17)

トッシーさん、こんにちは。
フォト蔵にアップしてある画像は、どれもトリミングしておりますので、その画像をご覧になって以前の画像と最近の画像を比べていただいても、撮影条件がみな違いますので、判断は難しいと思います。今まで、同じ対象物を同じ条件で何百枚とテスト撮影してきて、ブレボケが無い撮影が出来た時は、現状のレンズを使う限りは、今度のカメラが画質において以前のカメラを凌ぐことはないと言う結論ですが、本当の意味でのカメラの画質の比較は、もっと優秀なレンズを入手できた時までお預けです。しかしながら、現実の野鳥撮影においてには、新しいカメラでブレやピンボケの率が激減することによる平均的な画質の向上は著しいものがあります。
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Author:Khun Marut
"クン・マルッ"は、タイ人の友達がつけてくれたタイ名前です。チェンマイで質素に隠居生活をしています。タイ生活の色々を出来るだけ写真入りで綴って行きたいと思います。色々な話題がありますので、検索してみて下さいね。

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