2017-09

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

野鳥撮影のための新機材導入について

8月8日づけの日記で、撮影機材の更新を計画しているところ、と
書きましたが、8月下旬に、以前より導入を計画中であった次期主力候補の
カメラの本体が届きましたので、この機会に、今までの撮影機材に関する
問題点、新しい機材に関する期待のポイント、また実際に使用してみての
所感、などについて記してみたいと思います。
多少、専門的になる点もございますので、「ハードウェアに興味は無いよ」と
おっしゃる読者様は読み飛ばしてくださいませ。

これまで主力で使用してきているカメラは、APS-Cサイズ(*注1)の
デジタル一眼レフ(1460万画素)ですが、マニュアルフォーカスの
500mm望遠レンズを使用してジャスピンで撮影するには構造的に
フォーカシングの精度が十分でなく、色々とフォーカシング精度の向上
のための工夫は凝らしてきましたが、それでもピクセル等倍(*注2)に
拡大して見て、ジャスピンで撮影できている率はあまり高くなく、
とくに森の中などで明るさが充分に無い環境ではジャスピン率は
大幅に低下しているのが現状です。

ピクセル等倍で見た時の画質は、一般のデジカメユーザーの方にとっては、
重箱のスミのようなもので、実用的には大した意味を持たないことが多い、
と思いますが、大きくトリミングすることの多い野鳥撮影においては
大変重要な意味を持ちます。

それと、一眼レフにはもう一点、構造に由来する弱点があります。
と申しますのは、一眼レフカメラにおいては、撮影するレンズを通った
画像と同じ画像をファインダーでも見られるようにするために
(それが一眼レフカメラの大きな利点なのですが)レンズと撮像素子の間に
可動式のミラーがあり、シャッターを切った瞬間にそのミラーが跳ね上がり、
それまでファインダーの方に送っていた光を、まっすぐに撮像素子の
ほうに向かって送るようにし、その直後にシャッターが開く、という
巧妙な仕掛けになっているのですが、そのミラーが跳ね上がる瞬間、
その反動でカメラ自体がわずかに振動します。

ミラーそのものは大変軽いものですし、反動を減らすための工夫が
色々とこらされているので、この振動の量は通常の撮影においては
無視できるほどの僅かなものなのですが、500mmレンズを使って
撮影した画像をピクセル等倍でチェックすると、シャッター速度によっては
無視できないブレが発生していることがわかります(シャッター速度が
100分の一秒よりも遅くなると目立ってくるようです)。

その、ミラーの動きに由来するカメラのブレは、私が指摘するまでもなく
カメラメーカーもよく分かっていて、超望遠撮影などでミラーによる
振動が気になるような時には、シャッターを切る前にあらかじめ
ミラーを撮影ポジションまで移動しておく「ミラーアップ撮影」という
モードが準備されており、それを利用すれば、ミラーのショックからは
解放されるのですが、今度は連写が利かないという困ったことになります。
(野鳥のようにじっとしていてくれない被写体を撮影するときには、
連写はとても有効なのです)

と言うわけで、一眼レフの基本的な構造からくる二つの問題点がずっと
悩みのタネだったのですが、昨年秋、この二つの問題点を一挙に解決した、
新しいカテゴリのレンズ交換式カメラがパナソニックから発表されました。

なんと、ミラーを使ってファインダーに光学像を表示させることをやめて、
ミラーをなくしてしまったのです。
その結果、このカメラにはミラーによる反射部分が無く、もはや
「一眼レフカメラ」とは呼べませんので、メーカーでは「一眼カメラ」と
称しているようですが、それにより今までミラーの占めていた空間を
なくすことが出来て、カメラは大幅に小型軽量化できました。
ファインダーから見えるのは、業務用ビデオカメラに使われているという
高精度のEVF(電子的ビューファンダー)に映し出された映像で、
なんと、撮影したいシーンを高精度のままで5倍、または10倍に
拡大して見ることが出来るので、マニュアルフォーカス時の
フォーカシング精度は飛躍的に向上します。

メーカーさんの主な狙いは、ミラーをなくすことによる大幅な小型軽量化と、
きわめて高精度な機械加工を要求されるミラーと光学ファインダーに関する
メカニズムをなくすことによるコストダウンだろうと想像しますが、
この「ミラーの省略とEVFの採用」は、われわれ野鳥撮影者には、
「ミラーの振動によるブレからの開放」と、「超望遠レンズでも容易に高精度な
ピント合わせが可能」という願っても無いプレゼントになります。

それに加えて、この新しいコンセプトによるカメラには、今まで
述べたことの他に、もう一つ大きなメリットがあります。
先ほども書きましたように、われわれ野鳥撮影者は、常に非常に正確な
ピント合わせと格闘しているわけですが、私たち撮影者の技量以外に、
カメラのメカニズムの信頼性、という問題があるのです。

と申しますのは、一眼レフでは、レンズから入ってきた光が、
ファインダーのフォーカシングスクリーンに像を結ぶのを見ながら
ピントを合わせているので、その像とシャッターを押したときに
撮影される画像は全く同一(ピントに関して)でなければなりません。
そのためにはミラーとフォーカシングスクリーンの位置の誤差は
ほんの数ミクロン以内に保たれなければならないのですが、
そのミラーは一コマ撮影するごとに跳ね上がって元に戻って
いるのですから、永年の使用によってミラーの位置が少しずつ
ずれたり乱れたりしてくるのは宿命的に避けられないところだろうと
思いますが、これはユーザーにとっては大きな問題です。

実は、私が今まで使用してきた代々のデジタル一眼レフでも、
使い込んで累積撮影枚数がある程度を超えた辺りから
その疑いを感じ始めるようになっていたのですが、今度の新しいタイプの
カメラでは、その恐れが全くない(なにせ、ミラーが無いのですから!!)
と言うことで、カメラに対する信頼感が大幅に向上すると思います。
(日本国内に住んでいれば、容易に調整や修理をお願いできるので
しょうけれど、なにせここはタイ国チェンマイですしね)


というわけで、昨年秋の発売以来、このカメラにはずっと注目してきた
のですが、予想通り野鳥撮影者からは、次々に賞賛の声が
上がってきました。(ちなみにこのカメラは、本来の販売対象で
あるところの、野鳥とは関係の無い一般ユーザーにも大変好評なようで、
この機種とそれに継続して発売された姉妹機種は、デジカメ分野における
パナソニックのシェアをかなり押し上げているようです)

こんな魅力的な新機種でしたが、私がこの機種を採用するには
下記のようなハードルがありました。
1.発売間もない機種で結構値段が高い(製造コストは従来方式の
  デジカメに比べるとかなり下がっていると思うのですが、
  その分はメーカーの利幅向上に貢献?)
2.このカメラのレンズマウント(マイクロフォーサーズという新しい
  規格のレンズマウント)では、フランジバック(*注3)が20mmと、
  過去に使われた殆どのレンズマウントよりも短いので、適切な
  アダプターがあれば、過去に各社から発売されたレンズ交換式カメラ用
  の交換レンズの殆どが使用可能、というメリットがあるのですが、
  私の持っているペンタックス用のレンズを使うためのアダプターは
  未発売で、ペンタックス用のレンズを使うためには
  「ペンタックスレンズ-フォーサーズマウント」用アダプターと
  「フォーサーズレンズ-マイクロフォーサーズマウント」アダプター
  という  二種のアダプターを二段重ねで使用する必要があり、 
  かなりの出費になること。
3.評判を調べてみると、このカメラ用では専用リチウム充電池のもちが
  かなり短いようで、撮影行には予備電池の携行が必須のようですが、
  純正電池はひど値段が高く、安いサードパーティー製の互換電池は
  未発売。

ということで、この新型機を導入することは、貧乏隠居のMARUTには
時期尚早ということでずっと様子を見ていたのですが、最近になって、
YAHOOオークションで、レンズなしのカメラBODYだけ(新古品)
なら、発売当初の値段の半値以下で買えそうな雰囲気になってきて、
同じく、「ペンタックスレンズ-マイクロフォーサーズマウント」の
アダプター(香港製)や、サ-ドパーティ用の交換電池(中国製)も
出品がはじまり、もちろん値段も純正品よりははるかに安くなっています。

ということで、昨年の10月の発売以来10ヶ月ほど経過しましたが、
漸く機が熟して今回新機材の購入と相成りました。


と、ここまで書いたところで、かなりの行数になりましたので、ここで
いったんアップロードさせていただいて、続きは次回、とさせていただきます。


*注1 デジタル一眼レフの殆どが採用している撮像素子(フォルムカメラの
  フィルムの相当する部分)のサイズで、フィルムカメラの標準の
  35mmフィルムの大きさと比べると、縦横寸法では約0.7倍、
  面積で約二分の一で、以前ハーフサイズと呼ばれたサイズに近いです。

*注2 デジタル画像をパソコンで表示した際、画像の画素(ピクセル)を
  モニターの画素と一対一で対応させて表示すること。
  たとえば私のカメラで最大解像度(4672x3104pix)で撮影した
  画像を、普通のパソコンモニター(たとえば1024x760pix)で
  ピクセル等倍で表示させると、モニター上に写る部分は画像全体の
  約5.4%(面積で)にすぎません。
*注3 レンズのカメラ取り付け面から、撮像素子の表面までの距離
























にほんブログ村 鳥ブログ 野鳥へ
にほんブログ村

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

最近当BLOGに掲載した写真の殆どは、「PHOTO蔵」と「FLICKR」の方にもアップロードしてあります。
そのどちらにアクセスしていただいても、アップロードした際のオリジナルサイズの大きな画像をご覧頂くことができます。
「PHOTO蔵」の方は、BLOG上の写真をクリックしていただくだけでPHOTO蔵のサイトにジャンプしますので、
そこでもう一度写真をクリックしていただくと、より大きな画像が表示されると思いますが、
その写真の上部に何種類かの表示サイズを選べるリンクがありますので、その中の「元画像」をクリックしていただくと、
アップロードした際の大きさの写真で細部まで鮮明にご覧いただけますので、ぜひ「PHOTO蔵」の写真を大きなサイズでご覧いただければ、と思います。
楽天さんの写真容量の限度を使い切ってしまったために、やむを得ずこういう方法をとっていますが、結果としては今までよりも大きなサイズの写真を見ていただけるようなりました。

「FLICKR」のほうは、直接BLOGとはリンクさせておりませんが、下記のURLにアクセスしていただくと、今までにアップロードした画像が一覧でご覧いただけます。
大きいサイズでご覧頂きたい写真があればその写真をクリックしていただいて、次の画面で、写真のすぐ上にある語群の中ほどにある「ALL SIZES」をクリックしていただくと、大きなサイズの写真が表示されます。
今までに野鳥の写真を130点ほどアップロードしておりますので、よろしかったらちょっと覗いてみて頂いて、ご意見など頂戴できたらと思います。
URLは下記の通りです。

 http://www.flickr.com/photos/marut944

スポンサーサイト

コメント

仲間が増えましたね^^

とうとう買われましたか^^
このカメラは、軽くて、ピントも合わせやすく鳥見には重宝しています。
私の場合、1000mm+G1で1.5kgしかありませんので、肩こりとも無縁です^^

Re:仲間が増えましたね^^(09/15)

鳥天。さん、こんにちは。
>とうとう買われましたか^^
>このカメラは、軽くて、ピントも合わせやすく鳥見には重宝しています。
☆ ピント合わせの容易さ、正確さには本当に感心しています。でも、いろいろあって手放しでは喜べない状況でして、そのあたりの経緯をただいま原稿にしているところです。終わりましたらすぐにBLOGにアップしますので、ご意見など頂戴できましたら、と思います。よろしくお願いいたします。MARUT
-----

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://marut944.blog.fc2.com/tb.php/1001-bbe3fed2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

Khun Marut

Author:Khun Marut
"クン・マルッ"は、タイ人の友達がつけてくれたタイ名前です。チェンマイで質素に隠居生活をしています。タイ生活の色々を出来るだけ写真入りで綴って行きたいと思います。色々な話題がありますので、検索してみて下さいね。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (100)
食 (22)
タイ生活 (120)
パソコン・インターネット (54)
交通 (11)
チェンマイの気候・天候 (132)
北タイの伝統と文化 (19)
熱帯魚 (40)
チェンマイの野鳥 (663)
チェンマイの自然 (143)
日本語ボランティア (2)
チェンマイという町 (12)
日常の科学 (5)

開設者にコンタクトする

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。